詳細な場所は明かせないが、
首都圏からは車で3時間ほど離れた郊外で、
マニアの集いがひっそりと行なわれた。
会場となったのは、普段は南米の料理を提供するレストラン。
ドアには「CLOSE」の看板がかかっていたが、
深夜1時をまわった頃に、車が1台また1台とやって来て、
駐車場は満車状態となった――。
この暗闇乱交について、情報をもたらしてくれた関係者が言う。
「首都圏のサークルが定期的に開催しているんだけど、
最近になって頻繁にやっているのが暗闇乱交。
会場を真っ暗にして手探り状態でハメを外すわけだ。
もともとは『見えていないのだから公然わいせつに問われない』と、
警察対策で始めたようだけど、
お互いの姿が見えない状態だと特定の人物に集中することなく、
まんべんかつ公平にイイ思いができるとあって、評判は上々のようだ」さて、8月上旬に行なわれたパーティ当日、
関係者の仲介もあって、ある条件つきで特別に参加を許された。
レストランは周囲を田畑に囲まれ、
駐車場のエンジン音を覗いて聞こえるのは蛙の鳴き声くらいだ。
関係者の案内でレストラン入り口までやって来た。
意外にも、入場チェックなどはユルく、
名前を告げるだけで会場内へと入ることができた。
関係者いわく、
「会場のだいたいの場所は
前日に伝えておいて、詳しい場所は
1時間ほど前にLINEグループに一斉送信されたので
部外者がやって来る可能性はないはずです」レストランに入ると、即席のクロークがあり、
参加者はそこで貴重品や携帯電話などを預ける。
身ひとつでカーテンで仕切られた「脱衣所」に入り、
そこから奥にある乱交会場へと向かうシステムだそうだ。
黒布で覆われた乱交会場に光が入る隙はない。
そこからはネチョネチョとした卑猥な音がこぼれていた。
何も見えない本当の暗闇で、男女がどのようにまぐわっているのか。
服を脱ぎ捨てて、完全密閉された闇へと足を踏み入れた。(続く)
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